懐かしのSL現役時代の国鉄関西本線・草津線を今回はテレビ猪名川アーカイブスライブラリーからご紹介します。
今から約40年以上前の昭和47年以前には関西本線や草津線はSL(蒸気機関車)がまだ主力で貨物列車や旅客列車を牽引して三重県の亀山駅、奈良県の奈良駅、滋賀県の草津駅、京都駅までなど、京阪神近郊や名古屋圏に近い場所でその姿を見せていた時代でした。
関西本線と草津線の接続駅の柘植駅(つげえき)では今の関西本線や草津線(現在電化済み)の姿では想像できないと思いますが、頻繁に各方面から続々とSLやってきて大変賑わいのある駅でした。
当時のSLの撮影名所といえばD51の三重連で有名な伯備線の布原信号所の峠越えでしたが、
この関西本線の関駅(せきえき)~加太駅(かぶとえき)も有名な撮影地でした。途中に急こう配区間通称「加太越え」(かぶとごえ)では列車の前後(後補機)や先頭に2台(重連)のSLを連結して急こう配に挑むSLの雄姿を見ることができました。今でも鮮明に記憶に残っています。
スイッチバックのあった中在家信号所(なかざいけしんごうじょう)
D51牽引の臨時普通旅客列車 加太駅にて
奈良運転所所属の007号機
関西本線加太駅(かぶとえき)にて
関西本線伊賀上野駅(いがうえのえき)にて
時々デゴイチ伊賀号という臨時の行楽旅客列車が運行されることもありました。
C622号機のようにデフにつばめマーク(スワローエンジェル)が付いたD51944号機
当時の関西本線は天王寺・奈良〜名古屋間に気動車急行『かすが』が運行されていました。
この頃は40系気動車もまだ登場しておらず、関西本線は30系、20系の気動車が蒸気機関と併用する形で運用されていました。
柘植駅から亀山方面へ発車したD51牽引の貨物列車
長編成の蒸気機関牽引の列車が行き交う様は圧巻でした。
蒸気機関車牽引の定期旅客列車は最高でした。この時代はまだ蒸気機関車牽引の定期列車は珍しいことはありませんでした。
こちらの貨物列車はD51の重連です。
関西本線・草津線の接続駅柘植駅(つげえき)にて
関駅の腕木信号は懐かしいですね。
後補機を従えた長編成のD51牽引の貨物列車はとてもカッコ良かったです。
後補機の前に車掌車が連結されていました。
どれも今となっては貴重な光景です、
結構長い後補機が連結された貨物列車
いよいよ加太越えに挑みます。
後補機には時々D51以外にC58が任務に就くこともありました。
加太越え前の関駅(せきえき)にて
懐かしい昔の貴生川駅舎
貴生川駅の信楽線ホームです。
草津線・信楽線・近江鉄道の接続駅貴生川駅(きぶかわえき)にて
客車列車の独特の雰囲気とても懐かしい思い出でした。
急行かすがは時々キハ26系の準急車両が運用に着く時もありました。
関西本線笠置駅(かさぎえき)にて
すべての写真 撮影 誉田 勝(こんだまさる)
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