★★テレビ猪名川ニュース:若桜鉄道SL走行社会実験緊急リポート
第2八東川橋梁付近 復路若桜行のSL列車
4月11日(土)鳥取県の若桜鉄道で定期列車を一部運休し、線路封鎖という手法を使い特別な列車「鳥取県発地方創生号」として若桜駅~八東駅間を一往復45年ぶりにSL列車の走行が行われました。
このSLC12167号は兵庫県多可町静態保存されていたものを無償譲渡された蒸気機関車で元国鉄若桜線(現:若桜鉄道)でも走った経歴の車両です。
当日は全国から鉄道ファンを含めて約1万3千人の人出がありました。昨日の様子を緊急リポートということでご紹介します。
当日午前9:00から若桜駅で出発式が行われ地方創生担当大臣で
あり地元出身の鉄道ファンでもある 石破 茂 氏も来賓で来られ祝辞を述べ、石破氏の出発の合図とともに定刻の午前9:30分 若桜駅を出発して、一路八東駅へ向かいました。
SL列車は撮影ポイントの第2八東川橋梁上で一旦撮影用に停車して多くの鉄道ファンにも大サービス
沿線各撮影ポイントには多くの鉄道ファンのカメラの放列が
上空では報道各社の取材ヘリが飛来するなど静かな若桜の町は久しぶりのにぎわいを見せた。
第2八東川橋梁付近 往路 DD16機関車で牽引された八東行き列車
沿線では全国各地からかけつけた多くの鉄道ファンや地元住民からの歓声に包まれた
SLは圧縮空気での動力とはいえ石炭で蒸気を利用した動力とは遜色ない白煙とドレインでなかなか素晴らしSL列車の試験運行は感動的でした。
昭和の古き良き時代の鉄道風景がそのまま残る若桜駅構内はまさしく実物大の鉄道模型のジオラマのようでした。
運転終了後、若桜駅構内線にて日テレの地元鳥取出身の田中アナと日テレ番組「笑神様」で鉄道BIG4の一人 ホリプロの南田マネージャーのトークショーなどイベントが行われました。
構内に止められた貨車(長野電鉄から譲渡されたトラ)をステージにした田中アナと南田マネージャーのトークは地元ネタ・鉄道ネタで台本無でも舌好調!でした。
構内でのイベントは一人300円の特別入場券で思いっきり楽しめたようでした。
今回の試験運転の立役者のお一人でもある若桜鉄道の運転課長の谷口さん直々のSLの構造解説もとても興味深い内容でした。
若桜駅構内は給水塔や転車台など文化財級の施設がすべて残っているのは貴重です。
イベントでは桜が咲き誇る晴天に恵まれた構内で間近でのSLの写真撮影も可能でした
イベント終盤にはSLの運転席の見学会も行われました。
若鉄が誇らしげでした。(全国初・前例無い線路封鎖という手法での運行)
※線路封鎖という言葉は昨年阪急電鉄の5100系電車が能勢電鉄への譲渡前に車籍を能勢電鉄に移動させた上で改造工事のために神戸高速鉄道経由で阪神本線を深夜に阪神尼崎工場まで回送運行した際に使った手法で記憶に新しい。
カマの中はある仕掛け?で煙を発生させていました。
今回の運転には欠かせない補機 DD16ディーゼル機関車のJR貨物さんとの愛のエピソードにも興味深々でした。
午後からは若桜駅から少し離れた若桜町立若桜学園さくらホールに場所を移し、全国の三セク鉄道の公募社長をお招きした 講演会とトークイベント(演題:鉄道に人生を賭けた男達が熱く語る120分)が行われました。
石破地方創生担当大臣からのビデオメッセージも紹介されました。
公募社長にはよそ者だからできることのメリットについて熱く語っておられました。あと人財育成の重要性なども強調されていました。
【トークイベント参加のゲストの皆様 (敬称略)】
宇都宮 浄人 (関西大学経済学部教授)
松岡 俊宏(JR西日本執行役員米子支社長)
春田啓郎(由利高原鉄道(株)代表取締役社長)
野村浩志(山形鉄道(株)代表取締役社長)
吉田千秋(ひたちなか海浜鉄道(株)代表取締役社長)
鳥塚 亮(いすみ鉄道(株)代表取締役社長)
山田和昭(若桜鉄道(株)代表取締役社長)
※今回取材の動画ニュース速報版ラッシュはこちらにて掲載中
(取材:テレビ猪名川映像取材部)